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木の机に大きさの違う木箱が並び、知秋が指し棒で大きい箱を指し、一葉が小さい箱を手に取って見くらべる水彩画

HOW TO READ

同じ大きさの業種が、いくつあるか

一葉(研究員)
一葉(研究員)
先生、町によって、工場で働く人ばかりのところと、いろいろなお店や会社に分かれて働いているところがあるでしょう。その分かれ方は、数で言えるのでしょうか。
知秋(教授)
知秋(教授)
言える。業種ごとの割合を2乗して足すと、働く人がどれだけ少ない業種に集まっているかが、1つの数になる。
業種の割合と、集まり方の数 A町 50%30%20% 0.5²+0.3²+0.2²=0.38 → 1÷0.38=約2.6個分 B町 25%25%25%25% 0.25²×4=0.25 → 1÷0.25=4個分 指数が大きいほど、少ない業種に集まっている。1業種だけなら1、 17業種が同じ大きさなら1÷17=約0.059(いちばん小さい値)

※数値は説明用の仮の例です。

割合を2乗して足す

この数をハーフィンダール指数といいます。業種ごとの割合(全体を1とする)を2乗して、すべて足したものです。 2乗すると、大きな割合ほど強く効くので、ひとつの業種に働く人が集まっているほど、指数は大きくなります。 もともとは、ある市場が少ない会社に占められているかどうかを測るために使われてきた数で、公正取引委員会が会社どうしの合併を調べるときにも使っています。

指数の逆数(1÷指数)は、「同じ大きさの業種が何個あるのと同じか」を表します。図のA町は業種が3つありますが、大きさがそろっていないので、同じ大きさの業種が約2.6個あるのと同じです。B町は4つの業種がそろっているので、ちょうど4個です。

読むときの注意

集まっていることも、散らばっていることも、それだけで良し悪しは決まりません。 数は、業種の分け方で変わります。この都市では、経済センサス‐活動調査の事業所で働く人を、産業の大きな分類17区分で数えています。区分を細かくすると、同じ町でも個数は大きくなります。 ちがう分け方で出した数どうしは、比べられません。

どの業種に集まっているかは、指数だけでは分かりません。業種ごとの割合や、全国の割合で割った特化係数と合わせて見ます。 市区町村では、人数が伏せられている業種を除いて計算しています。

どこで見られるか

読み解きの間「産業の稼ぐ力を読み解く」で、県を選ぶと、指数と個数、47都道府県の中の位置、2016年からの動きが出ます。県の中の市区町村を選ぶと、その町の個数も出ます。

一葉(研究員)
一葉(研究員)
業種が3つあっても、3個分とはかぎらないんですね。
知秋(教授)
知秋(教授)
うむ。数えた業種の数ではなく、大きさのそろい方まで入れて数えるのが、この物差しだ。

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