ANALYSIS|FINANCE
県のお金を読み解く
自前で集めるお金、国から来るお金、毎年決まって出ていくお金、これから返す借り。県の財政のかたちを、総務省の財政指標で読み解きます。
知秋(教授)
ここでは、国の統計の手引きにならって「問い→計画→データ→分析→結論」の順に読み進めよう。県を選ぶと、下の段がすべてその県で埋まる。
1PROBLEM|問い
この県のお金のやりくりは、全国の中でどんなかたちをしているか。
- 自前の税収でまかなえる割合(財政力)と、国から来るお金(地方交付税)の割合は、どう並んでいるか。
- 毎年決まって出ていくお金(経常収支比率)と、借りの重さ(実質公債費比率・将来負担比率)は、全国とくらべてどうか。
- 税の中身(住民税・固定資産税・事業税)は、1人あたりでどれだけか。
2PLAN|計画
何と比べるか
- 全国の中の位置:47都道府県の中で、各項目が平均からどれだけ離れているかを偏差値で並べます(平均50、標準偏差10)。
- 似た県:この組の項目の偏差値の並びがいちばん近い県を、計算で3つ挙げます(標準化した値どうしの距離が近い県)。似た県と見くらべると、全国と比べるだけでは見えない差が分かります。
- 関係:組の中の二つの項目を散布図に置き、相関係数と回帰直線で、そろって動くかを確かめます。
- 時間:毎年の数字がある項目は、最初の年を100にそろえて、全国と伸び方をくらべます。
3DATA|データ
使う項目と、その素性
| 項目 | 年 | 単位 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 財政力指数 | — | — | |
| 自主財源の割合 | — | — | |
| 地方交付税の割合 | — | — | |
| 経常収支比率 | — | — | |
| 実質公債費比率 | — | — | |
| 将来負担比率 | — | — | |
| 県債の残高(1人あたり) | — | — | |
| 投資的経費の割合 | — | — | |
| 1人あたりの歳出 | — | — | |
| 住民税(1人あたり) | — | — | |
| 事業税(1人あたり) | — | — |
- 財政の指標は県(都道府県財政)の決算の値で、市区町村の分は入りません。税の住民税・固定資産税は県と市町村の合計です。
- 東京都は市町村の仕事の一部を都が受け持つため、ほかの道府県とは単純にくらべられません。
- 実質公債費比率は2007年度から、将来負担比率は2007年度からの値です。
4ANALYSIS|分析
全国の中の位置(偏差値のプロフィール)
棒は平均(50)からの離れ方です。右へのびるほど値が大きく、左へのびるほど小さいことを示します。大きいことが良いとはかぎりません。
県を選ぶと、ここにプロフィールが出ます。
二つの項目の関係
伸び方
5CONCLUSION|結論
言えること
- 県を選ぶと、数字から言えることをここにまとめます。
言えないこと
- どの県の財政が「健全」か「危ない」かを、この組から決めることはできません。国の法律には早めの手当てを求める基準の値がありますが、このページはその判定をしていません。
- 人口が少なく面積の広い県ほど、1人あたりの歳出や地方交付税の割合は大きくなりやすく、やりくりの上手下手を示すものではありません。
- 財政の数字と、住民が受けているサービスの中身は、この組からは結びつけられません。
一葉(研究員)
数字を並べたあとに「ここまでは言えて、ここからは言えない」と書いておくんですね。
知秋(教授)
うむ。言えないことを書いておくのも、読み解きのうちだよ。