ANALYSIS|LEISURE & COMMUNITY
余暇と地域のつながりを読み解く
スポーツや旅行に出かける人、ボランティアをする人と、それを受けとめる施設や集まり。県の余暇と地域のつながりを、一つの組で読み解きます。
知秋(教授)
ここでは、国の統計の手引きにならって「問い→計画→データ→分析→結論」の順に読み進めよう。県を選ぶと、下の段がすべてその県で埋まる。
1PROBLEM|問い
この県の人は、余暇と地域の活動にどう関わっているか。
- スポーツをする人、旅行に出かける人、ボランティアをする人の割合は、全国と比べてどうか。
- 体育館や公民館、図書館などの場の多さと、そこで活動する人の多さは、そろって動いているか。
- NPO法人や老人クラブなど、地域の集まりの多さはどうか。
2PLAN|計画
何と比べるか
- 全国の中の位置:47都道府県の中で、各項目が平均からどれだけ離れているかを偏差値で並べます(平均50、標準偏差10)。
- 似た県:この組の項目の偏差値の並びがいちばん近い県を、計算で3つ挙げます(標準化した値どうしの距離が近い県)。似た県と見くらべると、全国と比べるだけでは見えない差が分かります。
- 関係:組の中の二つの項目を散布図に置き、相関係数と回帰直線で、そろって動くかを確かめます。
- 時間:毎年の数字がある項目は、最初の年を100にそろえて、全国と伸び方をくらべます。
3DATA|データ
使う項目と、その素性
| 項目 | 年 | 単位 | 注意 |
|---|---|---|---|
| スポーツをした人の割合(10歳以上) | — | — | 社会生活基本調査(一部の人を調べた値)。誤差の目安を添えています。 |
| 旅行・行楽をした人の割合(10歳以上) | — | — | 社会生活基本調査(一部の人を調べた値)。 |
| ボランティア活動をした人の割合(10歳以上) | — | — | 社会生活基本調査(一部の人を調べた値)。 |
| まちづくりのための活動をした人の割合 | — | — | 社会生活基本調査(一部の人を調べた値)。 |
| 体育館・運動場など(人口10万人あたり) | — | — | |
| 博物館(人口10万人あたり) | — | — | |
| 図書館(人口10万人あたり) | — | — | |
| 図書館で借りた本(1人あたり) | — | — | |
| 公民館の集まりに参加した延べ人数(人口100人あたり) | — | — | |
| NPO法人(人口10万人あたり) | — | — | |
| 老人クラブに入っている人の割合(65歳以上) | — | — |
- スポーツ・旅行・ボランティアの割合は、社会生活基本調査(5年ごと、一部の人を調べた調査)の値で、県どうしの小さな差には調べ方によるゆれが含まれます。2021年の値には誤差の目安を添えています。
- 2021年の調査は、出かける遊びや集まりが控えられがちだった時期にあたります。
- 施設の数は人口あたりの値です。人口の少ない県ほど1施設の重みが大きく、多めに出やすくなります。
4ANALYSIS|分析
全国の中の位置(偏差値のプロフィール)
棒は平均(50)からの離れ方です。右へのびるほど値が大きく、左へのびるほど小さいことを示します。大きいことが良いとはかぎりません。
県を選ぶと、ここにプロフィールが出ます。
二つの項目の関係
伸び方
5CONCLUSION|結論
言えること
- 県を選ぶと、数字から言えることをここにまとめます。
言えないこと
- どの県の人が「活動的」か、どの県の地域が「つながっている」かは、この組からは言えません。何を良しとするかは、数字の外の判断です。
- 施設が多いことが、活動する人を増やした理由だとは言えません(人口の少なさや土地の広さなど、別のものが両方を動かしていることがあります)。
- 活動の中身や、参加した人の満足は、この組に入っていません。
一葉(研究員)
数字を並べたあとに「ここまでは言えて、ここからは言えない」と書いておくんですね。
知秋(教授)
うむ。言えないことを書いておくのも、読み解きのうちだよ。